畦道日記

大海臨まず畦の蛙 草場の陰で薄ら光る

盆略手前 ぼっち茶道

平成から令和に変わるちょうどその頃、隣町にある表千家の看板出している先生の所に入門した。
コロナで稽古も中断になり、正味1年間くらいしか行けなかった。
初釜は一回だけ経験させて貰った。
先生が亡くなってからは再開の兆しはない。
それまで何にも楽しい事がなかった私の人生の中で、あの時が一番楽しい時間だった。
一瞬一瞬がトキメキの連続で、稽古の日は興奮して眠れなかった。
あれは一体何だったのだろう・・・。
この時間が一生続いて欲しいと思ったら、何となく悲しかった。


今は風炉の時期。
ぼっちキャンプする人が居るんだし、ぼっち茶道もあり。
帛紗以外なーんも道具は持ってないけど、ありあわせのモノでやって出来ない事はない。
与えられたモノでするのが、茶道、先生と言われる人は出来ないとは言いませんよ、って。
先生が言っていた。
でもね、茶筅だけは代替品はないらしい・・・。


今日のお弁当です。
昨日の夜はソーメンだったので、焼豚少しと高菜漬けの固いところとチャンプルにしました。
カボチャの煮物が一個残ったので、キャベツの塩揉みとマヨネーズで和えた。
フライは残りおかず。
と、青梅の甘露煮。柔らかくて美味しい。


稽古は会社帰り19時くらいからで腹ペコなので、出されるお菓子が格別美味しく感じた。
先生は決して手作りのモノは出さなかった。
菓子は職人の仕事と割り切っていたのだろう。
そして生徒に本物を知って欲しかったのだと思う。

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